くらしのおかね学 

かけだしFPならではの視点でお金のことをご紹介していきます!

早わかり!生命保険のしくみ

保険料払い込み猶予期間って?

 保険料の払い込みには一定の猶予期間があります。

  • 月払い 払込日の翌月初日~翌月末
  • 半年・年払い 払込日の翌月初日~翌々月の応当日

保険料の支払いが遅れた!!

 保険料の振り込みがきちんと行られなかった場合、フォローしてくれる仕組みがあります。

  • 自動振替貸付 解約返戻金の範囲内で自動的に保険料を振り替えてくれる制度。利息がつく。
  • 契約者貸し付け 解約返戻金の一定範囲で保険会社から融資を受けられる。利息がかかる。い込み猶予期間って?

保険料の払い込みができなくなった!

 保険料の支払いが難しくなったときに、解約返戻金をもとに契約を継続できる制度があります。

払い済み保険 解約返戻金を元に一時払い金に変更する。保険期間は変わらず、保証額は下がる。

延長(定期)保険 解約返戻金を元に一時払い金に変更する。保険金額は変わらず、保険期間が短くなる。

早わかり!保険法

保険契約者保護機構をひとことでいうと?

 保険会社が破綻したときに保険者を保護する法人のことです。生命保険契約者保護機構と損害保険契約者保護機構の2つの機構があります。国内で営業する保険会社は保険機構への加入が義務付けられています。

 ただし、少額短期保険業者(保険金上限1000万円)や共済(JAなど)は加入義務がありません。

どれくらい保護してくれるの?

  •  生命保険 破綻時の責任準備金の90%
  •  自賠責、地震保険 保険金100%
  •  自動車、火災、海上、短期傷害、海外旅行傷害保険など 破綻後3カ月以内は保険金100%、それ以後は80%
  • 年金払い積立傷害保険など上記いk外の疾病、傷害保険 保険金90%

法人契約の火災、海上保険は補償対象外です。

早わかり!企業年金

企業年金をひとことでいうと?

 企業年金は、企業が従業員の退職後に支給する年金のことです。給付される額が確定している確定給付型と、掛け金の額が確定している拠出型があります。

確定拠出年金

  • 企業型年金(企業が運営主体・搬出者は企業【従業員が上乗せ可能】)
  • 個人型年金(国民年金基金連合会が運営主体・搬出者は本人)

 事業主の掛け金は全額が経費として損金算入火できます。加入者の掛け金は全額が小規模企業共済等掛け金控除の対象です。

 通算加入者期間が10年以上あれば60歳以降に老齢給付金を受給できます。

 老齢給費の年金は公的年金等の雑所得として公的年頭控除の対象。一時金として受給した老齢給付金は退職所得として分離課税。

自営業者の年金制度ってあるの?

  以下のような制度があります。

  • 付加年金
  • 国民年金基金(付加年金との併用は付加)
  • 小規模企業共済
  • 中小企業退職金共済

国民年金基金ってなに?

  • 第1号被保険者および国民年金の任意加入被保険者(60~64歳)が対象
  • 確定居室年金と合算して上限6.8万円
  • 全額社会保険料控除の対象
  • 任意の脱退は不可です

小規模企業共済

  •  従業員20人以下の個人授業主または会社の役員が対象(従業員は不可)
  • 掛け金は千円~7万(増額も減額も可)
  • 全額小規模企業共済等掛け金控除として所得控除の対象

中小企業退職金共済

  •  一定の要件を満たす中小企業の全従業員(事業主、役員は不可)
  •  掛け金は5千~3万円で、新規加入後4カ月目から1年間は国が掛け金の2/1を助成してくれます。
  •  福利厚生費として全額損金に算入できます。掛け金負担者は企業(事業主)

早わかり!遺族基礎年金・遺族厚生年金

遺族厚生年金をひとことでいうと?

 国民年金の被保険者が死亡した時に、子、もしくは子のある配偶者に配偶される年金です。

受給の条件は?

  • 国民年金の被保険者、または受給資格期間が25年以上の人が亡くなった時。ただし保険料納付済み期間が加入期間の3/2以上必要
  • 2026年4月1日前の死亡日に65歳未満の場合、死亡日の月の前々月までの1年間に保険料の滞納がなければ受給できる。

どんな人がもらえるの?

  子のある配偶者、または子(18才到達年度の末日までの子、もしくは20未満で障害等級1,2級該当者)が受給できます。年収850万円を超えた場合は受給できません。ただし、受給確定後に年収850万円を超えた場合は失権しません。

年金額は?

 781700円(満額の老齢基礎年金と同額)+子の加算額

 

 子の加算額(第1子、第2子は224900円、第3子以降は75000円)

寡婦年金とは?

  夫が死亡した60~65歳未満の妻に支給されます。支給期間は60歳から65歳になるまでです。

  • 10年以上婚姻関係(事実婚を含む)があること
  • 国民年金の第一号被保険者としての「納付済み期間+免除期間」が10年以上ある夫が年金を受け取らずに死亡した場合

死亡一時金とは?

 遺族基礎年金を受給できない遺族に支給されます。

 国民年金の第一号被保険者としての「納付済み期間+免除期間」が3年以上ある人が年金を受給せず亡くなった時、子のない妻などに支給されます。

 寡婦年金と、死亡一時金は併用して受給することはできません。

遺族厚生年金をひとことでいうと?

 厚生年金加入者が死亡した時、遺族に支給される年金で、遺族基礎年金に上乗せして受給できます。子のない配偶者は、遺族基礎年金が受給できませんが、遺族厚生年金は受給できます。

受給の条件は?

  • 老齢厚生年金の被保険者、または受給資格期間が25年以上の人が亡くなった時。ただし保険料納付済み期間が加入期間の3/2以上必要
  • 1,2級の障害厚生年金の受給者が死亡した時
  • 2026年4月1日前の死亡日に65歳未満の場合、死亡日の月の前々月までの1年間に保険料の滞納がなければ受給できます。

どんな人がもらえるの?

 死亡した人に生計を維持されていた人の中で以下の受給順位が高い人だけが受給できます。

①妻・夫・子②父母③孫④祖父母

30歳未満の子のない妻は5年間の有期給付となります。

年金額はいくら?

 老齢厚生年金報酬比例部分の4/3。

 被保険者期間の月数が300月に満たない場合は、300月として計算します。

中高齢寡婦加算

 夫の死亡時に子のない40~65歳未満の妻の遺族厚生年金に加算されます。年額は586300円です。

 ただし、夫の厚生年金の被保険者期間が原則20年以上ないと加算されません。

早わかり!障害基礎年金・障害厚生年金

障害基礎年金をひとことでいうと?

 国民年金の被保険者が障がい者になった時に支給される年金のことです。

受給の条件は?

  • 初診日に国民年金の被保険者であること。または年金に加入していない期間(20歳未満、60~65歳)にあって、国内に住んでいる間に初診日があること。
  • 初診日前日において、前々月までの被保険者期間のうち「保険料納付済み期間+保険料免除期間」が3/2以上あること。あるいは初診日に65歳未満で前々月までの1年間に保険料の未納がないこと

老齢基礎年金を繰り上げ受給すると受給できないの?

  老齢基礎年金を繰り上げ受給すると65歳になったものとみなされて、障害認定を受けても原則として障害基礎年金は受給できません。

年金額は?

 2級 781700円+子の加算額

 1級 781700円×1.25倍+子の加算額

 子の加算額 第1子、第2子は224900円、第3子以降は75000円

障害厚生年金の障害等級が2、1級となったときは?

  障害基礎年金と障害厚生年金が併せて支給されます。また国民年金の保険料免除委の対象となります。障害等級が3級の場合は、障害厚生年金が支給されますが、障害基礎年金は支給されません。

障害厚生年金の受給の条件は?

  •   初診日に厚生年金の被保険者であること。
  •  初診日前日において、前々月までの被保険者期間のうち、「保険料納付済み期間+保険料免除期間」が3/2以上あること。あるいは初診日に65歳未満で前々月までの1年間に保険料の未納がないこと。

年金額は?

 3級 報酬比例部分と同額

 2級 報酬比例部分+配偶者の加給年金額

 1級 報酬比例部分×1.25倍+配偶者の加給年齢金額

障害手当金 障害の状態が3級よりも軽い場合、報酬比例部分の2倍の額が一時金として支給されます。

障害認定日に各障害等級に該当する必要があるの?

 基礎、厚生のどちらも障害認定日に各障害等級に該当していることが、年金の受給条件となっています。障害認定日とは、原則として、障害の原因となった傷病の初診日から起算して1年6カ月を経過した日のことをさします。1年6カ月以内に傷病が治った場合は、傷病が治って障害が残った日が躁病認定日になります。

早わかり!老齢厚生年金

老齢厚生年金の受給条件は?

  • 老齢基礎年金の受給資格10年を満たしていること。
  • 老齢厚生年金に1か月以上加入していること。(特別支給の老齢厚生年金の場合は、1年以上)

加給年金ってなに?

 厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある加入者に、生計を維持されている65歳未満の配偶者、または18歳の年度末(3月末日)までの子がいるときに加算される年金のことです。

 2020年度の加給年金受給額は配偶者224900円、第1子・第2子は224900円、第3子以降は各75000円です。

 報酬比例部分→加給年金→振替加算

60歳以降も企業で働いている人は?

  在職老齢年金となり、年齢と総報酬月額相当額と基本月額との合計額に応じて、老齢厚生年金が減額や支給停止になります。65歳からの老齢基礎年金は全額支給されます。

 65歳未満は28万越えから一定額の支給が停止され、47万を超えると支給は全額停止されます。

 65歳以上70歳未満は47万越えで一定額の支給停止がはじまります。70歳以上の場合は厚生年金の被保険者でなくなるため、保険料の支払いは不要となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

早わかり!老齢基礎年金

老齢基礎年金を、ひとことでいうと?

  65歳になった時に給付される年金のことです。

受給資格は?

 原則、受給資格期間が10年以上の人が65歳になったときから支給されます。

 受給資格期間とは、(保険料納付済み期間+保険料免除期間+合算対象期間)の合計期間をさします。

老齢基礎年金の年金額をしりたい!

  老齢基礎年金の保険料の納付済み月数(国民年金+厚生年金の被保険者期間)が480月(40年)を満たしていれば、年金額は満額の781700円(月額65141円)です。

40年に満たない場合はいくらもらえるの?

  次の計算式で算出します。

781700円×保険料納付済み月数+半額免除月数×3/2+全額免除月数×3/1

               480月

繰り上げ(早くもらう)た場合はいくら減るの?

 通常65歳から受給できる年金を60~64歳に受給する場合、繰り上げした月数×05%が減額されます。減額は一生涯続きます。

 繰り上げ後は変更や取り消しはできません。また老齢基礎年金と老齢厚生年金は同時に繰り上げになります。

繰り下げ(遅くもらう)た場合はいくら増えるの?

 66歳~70歳に受給を開始した場合は、繰り下げした月数×0.7%が増額されてこれも一生涯続きます。繰り上げの申請は66歳到着日以降に行い、老齢基礎年金と老齢厚生年金のどちらか一方だけの繰り下げが可能です。

付加年金ってなに?

 国民年金保険料に月額400円上乗せして納付すると、付加年金月数×200円が老齢基礎年金に増額されます。これは第一号被保険者だけの制度です。

 付加年金と国民年金基金の併用はできません。

 繰り上げ、繰り下げを行った場合、付加年金もそれに連動します。